南極日誌

南極日誌」のジャパンプレミア試写会に行ってきた。会場はベルファーレ@六本木。初めて中に入ったが、地下3階までのフロアは広く、薄っぺらいバブリーな場所だった。まだまだこんな世界があるんだなと妙なところに感心した。

e0003290_20403942.jpg開演前に、主演のソン・ガンホとユ・ジテ、監督のイム・ピルソンによる舞台挨拶が行われた。
ソン・ガンホは落ち着いた大人の男性という感じで、ユ・ジテは「オールドボーイ」の舞台挨拶の時よりもスマートになってかっこ良くなっていた。

日本版の主題歌を歌っているday after tomorrowも登場し、3人のゲストと一緒にフォトセッションを行っていた。
彼らは8月中旬に活動休止するらしく、そのせいもあるのか、熱心なファンが応援に来ていた。
舞台挨拶の後に、day after tomorrowのライブもあった。主題歌を含む3曲を熱唱していたのだが、熱心なファン4人以外は、ただ呆然とライブを見ている模様は何だかとても寂しいものだった。
多分、スタッフもそれを察知したのだろう。後方のスペースで数人がノリノリになって踊っていた。これまた、見ていて痛かった。

ボーカルの歌はそれなりに上手なんだけれど、音響が一般のライブのように大音量だったため、観客の中には耳を押さえている人もいた(隣に座っていたおじいさんも、ブツブツ文句言っていたし)。
スタッフももう少し周りを見たらいいのに、というくらい、気の利かない人たちだった。
進行も何もかもが、いい加減。本気で売る気あるのか? という感じ。あれじゃ、売れる素材でも売れないだろうなと、素人目から見てもすぐにわかるほど。

さてさて、映画の感想だが、これもつらかった。
何がつらいって、一言で言えばバランスが非常に悪いのだ。
映像は美しく、壮大。映像技術も凝っているし、センスは十分。
役者陣は、過酷なロケ地で本物の探検家ばりの体験をしながら演技をし、「極限で人はどう変貌するか」という細かい心理描写をうまく表現している。
制作費が莫大にかかっているのは一目瞭然、超大作と銘打ちたいところだろう。
しかし、肝心な脚本がイマイチ、いや、はっきり言って、ひどかった。
テンポが悪く、観客に訴えるメッセージがいまひとつ見えてこない。
本当に残念で仕方がない。
ガンホ好きな妹曰く、「殺人の追憶の舞台挨拶ではソン・ガンホはとても饒舌でひょうきんなことを言って、楽しそうだったんだけどね。今回はほとんどしゃべらないし、笑わないし、この作品気に入らなかったのかな」。

役者陣はこの映画における費用対効果ならぬ労力対効果を考えたとき、見合っていないと感じるんじゃないかと勝手に思ってしまった。
大きなお世話かもしれないが。

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by leneko | 2005-08-11 20:52 | MOVIE